知識編(斜面崩壊のメカニズム)で詳しく説明しましたが,斜面の崩壊を引き起こすのは
「水位の形成・上昇に伴う土中の水分量の増加」
です。
ですので,正確に斜面の崩壊危険時や崩壊危険位置を予測するには,土中の水分量の変化をリアルタイムでモニタリングすることが必要不可欠です。
ただし言葉で述べるほど簡単なものではなく、
土中の水分量の変化をリアルタイムでモニタリングするには,適切な土中水分センサを適切な位置に設置する必要がありますし、得られたデータを使って正確な崩壊危険時や崩壊危険位置を予測するには,データを活用した崩壊予測手法を確立する必要があります。
これらのどれが欠けても崩壊危険予測は成り立たないので,一連の流れを一括した研究をが必要となります!
そこで斜面防災研究グループでは,「現場作業」「データ解析」「モニタリング技術」といった何れかの要素に限定するのではなく、
センサの開発や設置方法のいろはからデータを用いた崩壊予測手法まで,崩壊予測に必要な研究を一括して進めております!
…と言われても想像がつきにくいと思うので,
ここでは,私たちが活動を通して実際に行っている作業について詳しくご説明いたします!
具体的な内容としては,
危険時をいち早く検知するためにセンサの適切な設置位置を見極める
- 事前調査概要
狙った位置,深度にセンサを設置するための
- 土中水分センサ設置のいろは(ハンドオーガ・電動オーガ)
センサから得られたデータを用いて,刻一刻と変化する斜面状態をweb画面上でモニタリングするための
- L-Watchを用いた斜面観測システム概要
各物性値を求めるため,現場の状態のまま土を持ち帰る
- 不攪乱試料採取方法
です!
これらの記事を読んで興味を抱いていいただいた方は斜面防災研究グループ(「アクセス」)までお気軽にご連絡ください!