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現場作業@風化花崗岩のり面20190724

風化花崗岩ののり面にて計測機器を設置しました。今回はM2の岡崎君、B4の尾家さん、塚部君と現場を訪問しました。

作業内容
1.土壌水分計の設置
2.雨量計の設置
3.簡易動的コーン貫入試験

ここでの目的は、風化花崗岩中の雨水浸透がマサ土など、いわゆる風化土の雨水浸透とどのように異なるかを知ることです。今回は大阪府さんの協力を得て、切土のり面の2箇所に土壌水分計を設置しました。

写真左は表層5cm程がマサ化したのり面を鉛直にトレンチして土壌水分計(Delta-T社製SM150T)を設置した様子です。のり面勾配が急なため、表層20cmまで埋め戻すのが厳しいと想定し、ホールソーを使って土壌水分計本体も岩盤中に一部埋設しました。またステンレスのロッドが刺さらない場合は予めドリルビットで孔を開けてからセンサを設置しました。センサの設置深度は風化土の場合と同様、鉛直方向に20cm、80cm、100cmの3深度としました。

  

今回も岡大の半田山で使用したSIGFOX版(地球観測社製)の子機を単管に取付け、土壌水分計3ch分のケーブルを接続して完了です。因みに斜面の変形を測定する傾斜計は子機に内蔵されています。子機は電池駆動の為、定期的な電池交換が必要ですが、植生が繁茂する斜面の場合、ソーラー&バッテリーを使うよりも設置やメンテが楽でかつ確実にデータが受信できます。

もう一つの測点は表層僅か1cm程度下から軟岩が出ていたので、力技で何とか60cmまでトレンチしました。風化土の場合、通常センサの設置深度は20cm、80cm、100cmを基本としていますが、上記の理由から設置深度は20cm、40cm、60cmとしました(写真左)。写真右は設置完了後の写真です。

 

今回は軟岩にセンサを設置するということで、通常行う簡易動的コーン貫入試験から境界層を調べるという目的は無いのですが、参考として両測点で深度方向のNd値を測定しました。

雨量計設置の様子です。SIGFOX版(地球観測社製)にすると基地局を設置しなくてよいので、機器の取り付けが楽でした。

当日は朝から茹だるような暑さと湿気でしたが、皆で無事に機器の設置が完了できました。大阪府のご担当者様および現場の方々には熱中症対策の為に様々なお気遣いを頂きましてありがとうございました。