安国寺測線①のメンテナンスです。今回はB4の塚部君と二人です。尾家さんに続き塚部君も今回初めての現場でしたが、アメフトで鍛えた筋力を大いに活かしてくれました。
作業内容
1.土壌水分センサの交換
2.雨量計の交換
土壌水分計が故障した為に、中腹、下部のセンサ全て(3深度×2地点)を交換しました。故障の原因はまだ特定できていませんが、プローブと受感部の僅かな隙間からの水分浸透による基板損傷の可能性を疑っています。そこで、今回はこの隙間が塞がれるような加工を施しました。また、設置方法についても受感部内への水分浸透の影響を小さくするため、プローブの挿入角度を若干修正しました。
中腹(ID2→ID4に変更)
土壌水分計は深度方向に3深度設置することを基本としていて、中腹の初期の設置深度は60,80,120cmとしていましたが、20190419以降は20,80,100cmに変更しました。
下部(ID3)
設置深度を40,80,120cmから20,80,100cmに変更
雨量計については、目詰まりで度々計測できない状態が続いていた為、その影響を受けにくい雨量計に交換しました。これに合わせて設置高さも変更しました。本来は風の影響を小さくするために地面近くに設置することが好ましいとされていますが、目詰まりの要因である砂埃等の影響を極力避けるため地面から1.5m程度高さを設けました。一方、写真に写っている単管が雨量計の上空視界に入っているのが気になりますが、仰角は小さいのでそれ程影響しないかなあと考えています。
諸々の修正内容やその考え方については学会等で発表していきます。
なお、今回の土壌水分計の防水対策に関しては日本環境計測さんにご協力を頂きました。ここに記して謝意を表します。