M2の山本です。
9月12日~19日の間、インドネシアのバンドンにある国立科学院LIPIを訪れました。
メンバーは大阪産業大学の小田先生、岡山大学の小松先生、大阪大学の小泉先生、私の4名です。
サイフォン工による地すべり緩和
インドネシアをはじめ、斜面災害が問題となっている新興国では、安価で容易な対策工法が求められており、この問題解決にむけてLIPIと私たちの研究グループでは数年前から共同研究を行っています。
具体的には、「サイフォン工」という地下水を排水する工法の設計手法についての研究を行っており、昨年までは小泉研OBのMさんが卒論・修論として研究を進められていました。
これは模型の斜面ですが、模型の上部に挿入したサイフォン管によって動力なしで水を吸い出すことができます。
研究成果報告
訪問期間の前半では主に、「サイフォン工」についての研究成果を報告し、今後の課題などについてもディスカッションを行いました。
↑山本奮闘中です。
地すべりの現場視察
訪問期間の後半では地すべりが発生している現場を視察しました。
地すべりは斜面災害のひとつで、斜面の動きはゆっくりですが、その規模は非常に大きいことが特徴です。
↑地すべりによって斜面下方向(写真の右半分)の土地がずり落ちています。
↑斜面の動きを捉えるための機器が数多く設置されていました。
大規模な地すべりの現場の視察できたことはもちろんのこと、住民の方々との交流など貴重な経験ができました。
村人に頂いた唐辛子の辛さは忘れません。。。(笑)
以上、インドネシア訪問の報告でした!
なお本研究はJSPS二国間交流事業の支援を受けて行われました。ここに記して謝意を表します。